「どうして私はこんなに自信が持てないんだろう」
「がんばってるのに、報われない気がする」
そんなふうに悩んでいる人は、もしかするとHSP(繊細な気質)かもしれません。
この記事では、HSPである私が自己肯定感を低くしていた3つの原因と、少しずつ心がラクになっていった過程をお話しします。
HSPが自己肯定感を低くしやすい3つの理由
① 感受性が強く、周囲の反応に振り回されやすい
HSPは、人の表情や声のトーン、雰囲気の変化に敏感です。
誰かが不機嫌そうに見えるだけで「自分のせいかも」と思ってしまい、不安に飲み込まれてしまうこともあります。
私自身も、ちょっとした反応に一喜一憂してしまい、
「気にしすぎだと思われるのが怖くて、誰にも言えなかった」ことがたくさんありました。
その結果、「私はおかしいのかもしれない」「こんな自分はダメだ」と自分を否定する気持ちが強くなってしまいました。
② 感情を抑えて、心を守ろうとしてしまう
HSPの人は、感情の揺れがとても大きい分、それを抑え込もうとする傾向があります。
私も、母を亡くした経験から、「これ以上心を揺らしたら壊れてしまう」と感じて、
悲しみや怒りなどの感情にフタをして過ごしていました。
本当は誰かに気持ちを話したかったのに、それができず、
「感情がない人」のように感じてしまうこともありました。
感情を抑え続けることで、自分の本音がわからなくなり、
「何が好きで、何を大切にしたいのか」さえ見失ってしまうことがあったのです。
③ 「ちゃんとできる自分」だけに価値があると思い込んでいた
HSPは真面目で責任感が強く、「失敗してはいけない」「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。
私も「人に迷惑をかけない」「ミスをしない」「人の役に立つ」ことばかりを優先して、
“できる自分”でいようと必死でした。
でも、うまくできなかったときには、
「私はダメだ」「こんな自分は嫌われる」と、必要以上に自分を責めていました。
そんなとき、「できてないこと」ばかりに目を向けていた自分に気づき、
「今日、できたこと」に目を向けるようにしたことで、少しずつ気持ちが変わっていきました。
できない日があっても、落ち込んだ日があっても、
「それでも私、ちゃんと生きてる」と思えるようになったのです。
まとめ:HSPと自己肯定感は、じっくり向き合えば変えていける
HSP気質の人が自己肯定感を下げてしまうのは、決して「性格のせい」ではありません。
むしろ、感受性が豊かで、人の気持ちを大切にしようとしてきた証です。
もしあなたが今、
- 自分を責めてしまう
- できないことばかり気になってしまう
- 自信がなくて不安になる
そんなふうに感じているなら、「今日できたこと」に目を向けることから始めてみてください。
小さな積み重ねが、少しずつあなたの自己肯定感を育てていってくれるはずです。